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植栽と巨石の大移動

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松濤のプロジェクトの本宅と茶室の足場が外れていよいよ外構工事。
戸田先生の見守る中、茶室と賃貸棟の間に黒松を移動中。
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大きな樹木の配置が終わると、次に巨石の大移動。
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チェーンで吊り上げて、くるっと回します。
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重機も使いますが、、、、なかなか大変そうですね。
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そして、一週間後はこんな感じです。
飛び石が良い感じに配置され、ワクワクしてきますね。

全体講評会@東京理科大学

東京理科大学の設計課題の全体講評会がありました。今回の課題は昨年同様、銀座数寄屋橋交差点、ソニービル跡地に、高層の美術館を計画するといった2年生にしてかなり難易度の高いもの。
講師9人が先週の班ごとの講評会で優秀者2、3名を選び、本日の全体講評会では22名が発表。各案ごとにコメントして、最後に各講師4票を優秀と思われる案に投票。票の多い順で順位を決めるという流れです。
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一等は森班、四方さんでした。ガラスと壁で仕切られた内部空間と半外部空間が複雑に積層された完成度の高い作品です。他の先生方からも、代官山のヒルサイドテラスを高層化したような雰囲気だとか、緻密に動線がスタディされているなど、高い評価をされました。ELV、階段といったコアをコンパクトにまとめて、半外部のテラスを水平方向と垂直方向、両方にとりつつも、きちんと一筆書きで見て回れる美術館としての動線、機能を満足させているところが素晴らしいですね。
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2等は上島くん。前期は森班でもっとも頑張っていた学生で、案も良かったと思うのですが、他の先生方にはあまり評価されず(笑)、、、
今回、初めて上位入賞できて良かったですね。
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そして3等は小林くん。彼も前期は森班。今回、班が違っても自分が教えた学生が上位に残ると、自分のことのように嬉しいものですね。
設計課題で順位をつけるゲーム感覚の行為は否定的な意見もありますが、学生のモチベーションも上げることに大きく影響しているようです。次の集合住宅の課題も引き続き頑張りましょう!

「松濤の家2」大谷石

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いよいよ石工事が始まりました。こちらは、駐車場と勝手口を仕切る壁。もともとこちらのお宅の擁壁で使われていたものを再利用しています。安全性を考慮して、スチールのレールに引っ掛けるように取り付ける乾式工法でセットしていますが、、、、
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完成すると、このように組積造のように見えるようにしています。再利用ならではの風格が出ていますね。大谷石はここ以外に、ダイニングの大壁面やエントランスなどでも使っています。

「成城の家」祝!竣工

「成城の家」が竣工しました!
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ダークなトーンで抑えたリビングから南側の窓を見るとこんな感じ。
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そして、南側の窓辺からリビングを見るとこんな感じです。
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北側の窓の先には公園が広がっています。
詳しくは、またの機会に!

「松濤の茶室」差石と犬走り

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「松濤の茶室」はいよいよ竣工に近づいてまいりました。
束石の横に差石(伊勢吾郎太石)をこのように並べていきます。
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解体時に番号をふってあったので、それを参考に並べていきます。
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そして、このような感じなりました。続いて、手前の犬走り。
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犬走りも伊勢吾郎太石です。流石にこちらは、現状に合わせて再配置しているとのこと。歪な石を並べているのですが、外側はガイドに沿って比較的に直線的な石を並べているので、綺麗なラインが出ていますね。角もきちんと角ばっています。
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水平ラインもこのように測りながら石をセットしているから、ピシッとするのですね。ところで、再配置する際に元の石だけで同じ範囲を埋めつくすのは流石に難しいのでは?と思い、職人さんに訪ねると、やはり似た石をいくつか持ち込んでいるとのこと。ですよね・・・・(笑)。
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歪な大きな靴脱ぎ石の周りも綺麗に敷き詰められています。石と石の隙間にモルタルを丁寧に詰めているところ。本来ここは土足で歩き回るところですが、こんな手仕事を見ていると雑巾掛けしたくなりますね。。。

「松濤の茶室」左官

「松濤の茶室」は大工事が一段落して、左官工事に入りました。
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歪な部材ばかりのマスキングは一つの技ですね。
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大きな壁面は大きな金鏝で。
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小さな部位は小さな金鏝で塗っていきます。
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天井材と壁面にはわずかな隙間が開けているのは、空調の吸気口。
この小さな壁面にもきちんと左官が塗られています。
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下地窓の周りもきちんと塗られています。
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外壁の木賊張周りもこの通り。
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外壁出隅のところは、柱ではなく角を左官で角を作っています。
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まずは1回目の下塗りは終わりました。
引き続き、お盆明けから左官工事が再開です。
暑い中、有難うございます!

「等々力の家」久しぶりの訪問

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某建築賞の現地審査のため、久しぶりに等々力の家に行ってきました。エントランス前は緑が生い茂って、とても良い雰囲気になっていました。こちらの住宅のように、MDSのクライアントはセンスの良い方が多く、引き渡し後、時の経過と共にどんどん雰囲気が良くなっていくので、伺うのがいつも楽しみです。

「松濤の茶室」天井の仕上げ

「松濤の茶室」は、いよいよ天井の工事です。

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茶室4畳半、水屋2畳の小さな空間ですが、天井仕上げをいろいろ変えています。
茶室メインの天井は竿縁天井。竿縁は真竹で化粧板は杉の挽板です。
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短手方向の板のつなぎはこのようになっています。
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長手方向にはこのように胡麻割竹を入れています。手の込んだ天井です。
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茶室天井の一部は貴人口の庇を室内に貫入させ、屋根裏の構成を見せた掛込天井となっています。
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化粧板は杉柾、垂木はコブシ、間垂木と小舞は女竹です。
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床の間の天井は杉の鏡板。
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水屋竿縁天井の化粧板は屋久杉の挽板です。
そして、竿縁は磨き丸太で、廻り縁は錆び丸太です。
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流しの上は杉挽板の網代天井。
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玄関は虎竹の垂木の蒲芯漆喰押えの掛込天井です。
ガマの上から漆喰を塗ったあまり見かけない仕上げです。
来週からはいよいよ左官工事。竣工が楽しみです。