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卒業設計講評会@東京理科大学

今年も卒業設計の講評会のシーズンがやってきました。論文だけで卒業できる大学も多いと思いますが、東京理科大学は例年同様、卒業設計を提出したのは3分の1くらいでした。講評会前の1次審査にも行きましたが、全般的には酷いものはないのですがズバ抜けて良いものがなく、ほぼ全員がまあまあ良いという感じ。15名が2次審査に進み、まず各人が発表。
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こちらは大山さんの作品。最近はどこの大学もリノベーションが多いようですが、彼女は意図して全く建築をつくっていません。都市の隙間に仮設足場などを使って、グラフィティで紡ぐ街づくりの提案です。狭義の意味でのいわゆる建物はつくっていませんがとても美しいプレゼンテーションで、建築とは何か?を問いかける問題作品として注目が集まりました。
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投票で絞りこまれた上位の作品を取り囲んで、上位3作品を選びました。周りを見渡すと非常勤の講師陣はガラリと一新されていて、気がつくと僕が最も古株。
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一等の大野くん。彼はMDSにもアルバイトに来てくれていました。おめでとうございます!
昨年までは講評会の途中からアルコールが出て、エンドレスの議論が繰り広げられいましたが(それが初見先生と小嶋先生がいらした頃の理科大の名物?のような講評会でしたが)、、、今年からは早々に講評会を終えてから懇親会。働き方改革ですね(笑)。授業以外にアルバイトなどで事務所に出入りしている学生と違って、久しぶりに会った学生にはこちらの発言が思惑と違って大いなる誤解をされていたり、学生の本音も聞けて色々な意味で勉強になりました。確かに自分自身も振り返って見ると、親切にしてくださった先生方のお言葉に腹を立てたりしていたような気が今更ながらもしてきました。。。

仕事始め

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あけましておめでとうございます。
新年の最初、まずはスタッフと一緒に初詣。
本年もどうぞよろしくお願いします!

年末年始のお休み

MDSの年末年始のお休みは12月28日(土)~1月6日(月)。
7日(火)から平常業務とさせていただきます。
本年は大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いします!

照明の調整@松濤の庭

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松濤プロジェクトの庭がようやく完成。造園は大まかには設計図をもとに進められますが、現場で樹木を見ながら色々なものが変更となり、、、それに伴って照明など諸々も当然、変更となります。
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基本的には家の中から見えることを前提としたライティングを考えているのですが、回遊式庭園でもあるので歩いている時に眩しくないようにもしなければいけません。
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今回も照明はシリウス。戸恒さんの指示のもと、スタッフの井上さんが白梅の巨木を照らすスポットライトをセッティング。戸恒さんと造園設計の戸田さんと同時にお会いするのは、ロシアのプロジェクト以来なので6、7年ぶり。ということで、お仕事の後は忘年会へ。

「大岡山の家」施主検査

大岡山の家の竣工検査に行ってきました。周囲が建て込んだ、隣地二辺との高低差の大きい旗竿敷地に建つジグザクの平面プランの住宅です。南の庭の他に、隣地の古い擁壁の補強のために盛土した奥の庭、竿の部分のアプローチを彩る前庭、この3つの庭に開く平面構成としています。
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突き当たりはダイニング、右は奥の庭、左奥はキッチン。

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南の庭に面した1階は水回り。2階リビングから1階奥のエントランスホールへ、この時期は太陽光が差し込みます。

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左奥が奥の庭。右側は旗竿敷地の竿の部分、前庭です。道路からは前庭越しに建物が顔を覗かせ、奥の庭まで見通せるようになっています。庭と街との距離感を多様に計画しています。

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あとは照明の調整をして引き渡しです。

全体講評会@東京理科大学

東京理科大学2年生の本年度最後の全体講評会。課題は低層にフィットネスジムの入った「スポーツ施設を内包した集合住宅」。低層の施設の天井高さはまちまちな上、求められるている容積も高いので、2年生の課題としてはかなり難しい課題だと思います。9班から優秀者3名選出して、発表、講評。そして、最後に投票して上位4名を選びました。 
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こちらは森班瀧内さんの発表風景。最後の投票で3位になりました。おめでとうございます!
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天井高の違う諸室の天井を揃えて、地盤面から埋まった高さを変えています。道路面から見える高さに2階レベルを抑えて、光のきちんと落ちる中庭プランとすることで街に対してとても気持ちの良い雰囲気を醸し出しています。中庭プランはプライバシーと採光の観点からすると、なかなか上手くいかないものですが、それもキチンと解決した力作です。
今年は(も?)飛び抜けて優秀な人はいないですが、設計を楽しみにながら頑張っている人が多いですね。仲良く競い合っている雰囲気も良いと思います。設計はセンスやスキルも必要ですが、大切なのは努力の持続(?)。まずは設計が楽しくないと何も始まりませんから。。。今後に期待してます!

「鎌倉浄明寺の家」久しぶりの訪問

久しぶりに鎌倉浄明寺に行ってきました。
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大屋根の軒先は低く抑えられ、2階の床は軒先側にいくほど天井が迫り、あえて立つことができるのは中央付近のみとなるようにして、
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その中央に背丈を超える大きい家具を置き、方形屋根の架かる四辺それぞれは、山と谷、集落、そして空が眺められる恵まれた環境で、それに呼応するように軒先をめくり上げ、景色の違う4つの間をつくりだしています。

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めくり残した軒先四隅は、床を切り欠いて1階からの吹抜けとし、上下階を繋いでいます。そこは猫の楽園です。猫たちもお気に召して頂けているようなので、ホッとしました(笑)

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夫婦2人と猫2匹が、それぞれ思い思いに過ごし共存できる居場所があちらこちらに、、、

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2階と全く雰囲気の違う1階。猫のための出入口もきちんと用意されています(笑)。こだわり抜いた家具と小物、素晴らしい住まい方に脱帽です。

外構工事@松濤

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すでに建物はお引き渡しを終えた松濤のプロジェクトの外構工事は今が大詰め。駐車場のコンクリートに一二三(ひふみ)石を埋め込みます。一二三石といえば修学院離宮の隣雲亭などが有名ですが、造園設計の戸田先生をお手本に職人さんが石を敷き詰めていきます。その後、別の場所で打ち合わせをして、戻ってみると、、、
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この通り!素晴らしい!一二三ではなく一二三四五ですね(笑)。
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門を潜って雁行させて玄関に辿り着くようにしているのですが、こちらは石を敷き詰めているところ。
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木の正確な位置や向きも、一本一本あちらこちらから見ながら決めていきます。
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2年ほど預かっていただいて松も茶室の前に植わりました。
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そして、苔を貼って、、、、
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ほぼ完成。あとは門と塀、そして照明のセッティングを残すのみ。

「松濤の家Ⅱ」お引渡し

松濤のプロジェジェクトの本宅と茶室、ようやくお引渡しをすることができました。昨年の夏には賃貸棟が竣工しましたが、そもそもお話をいただいたのは3年半前。住宅としてはかなり長期スパンのプロジェクトでしたが、一旦、ストップといったようなこともなく、擁壁工事、解体、外構工事なども含めて、流れるようなスケジュールで進めて参りましたので感無量です。
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こちらは本宅の玄関を入ってすぐの和室。格子の障子を開けると、白梅の巨木があります。残念ながら庭はまだ工事中で、あともう一息。
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和室からリビング方向を見るとこんな感じです。
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ファミリーゾーンとフォーマルゾーンは扉で仕切ることもできます。
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扉にはめ込まれているのはアンティークガラス。
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ダイニングキッチン
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その扉を開けると正面に階段、左側はフォーマルダイニング。
そして、壁は既存再利用の大谷石。2階に上がると・・・・
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壁面がガラス貼りのバレエスタジオ。
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ルーフテラスにはジャグジーがあります。1階のプライベートのバスルームとは別に、2階にはゲストを招くことを想定したサウナ付きのバスルーム。

全体講評会@日本大学

日本大学生産工学部の全体講評会がありました。日大は前期は3年生、後期は2年生を担当しているのですが、クウォーター制なので後期も二ヶ月間のみ。他の大学ですと半期で行う美術館とオフィスの2つの課題を二ヶ月で行い、講評会も午前と午後で二つの課題を1日で行うといったハードスケジュール。学生にとってはかなり大変なカリキュラムですね。
作品の総評としましては、オフィス課題はあまり面白いものがなかったのですが、美術館はいくつか良いものがありました。限られた時間の中での力作だとは思うものの、着想したものがそのまま案になったようなものが多く、スタディを繰り返したもう少し踏み込んだ提案を見たかったという印象です。
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こちらは木田くんの美術館の作品。傾斜地に合わせてチューブ状の空間が配置されていて、そのチューブとチューブに挟まれたスペースとチューブが色々な繋がり方を持つことで、建物全体が魅力的な建築となっています。とても素晴らしい案だと思います。今後が楽しみですね。