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「松濤の茶室」左官

「松濤の茶室」は大工事が一段落して、左官工事に入りました。
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歪な部材ばかりのマスキングは一つの技ですね。
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大きな壁面は大きな金鏝で。
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小さな部位は小さな金鏝で塗っていきます。
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天井材と壁面にはわずかな隙間が開けているのは、空調の吸気口。
この小さな壁面にもきちんと左官が塗られています。
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下地窓の周りもきちんと塗られています。
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外壁の木賊張周りもこの通り。
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外壁出隅のところは、柱ではなく角を左官で角を作っています。
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まずは1回目の下塗りは終わりました。
引き続き、お盆明けから左官工事が再開です。
暑い中、有難うございます!

「等々力の家」久しぶりの訪問

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某建築賞の現地審査のため、久しぶりに等々力の家に行ってきました。エントランス前は緑が生い茂って、とても良い雰囲気になっていました。こちらの住宅のように、MDSのクライアントはセンスの良い方が多く、引き渡し後、時の経過と共にどんどん雰囲気が良くなっていくので、伺うのがいつも楽しみです。

「松濤の茶室」天井の仕上げ

「松濤の茶室」は、いよいよ天井の工事です。

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茶室4畳半、水屋2畳の小さな空間ですが、天井仕上げをいろいろ変えています。
茶室メインの天井は竿縁天井。竿縁は真竹で化粧板は杉の挽板です。
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短手方向の板のつなぎはこのようになっています。
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長手方向にはこのように胡麻割竹を入れています。手の込んだ天井です。
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茶室天井の一部は貴人口の庇を室内に貫入させ、屋根裏の構成を見せた掛込天井となっています。
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化粧板は杉柾、垂木はコブシ、間垂木と小舞は女竹です。
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床の間の天井は杉の鏡板。
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水屋竿縁天井の化粧板は屋久杉の挽板です。
そして、竿縁は磨き丸太で、廻り縁は錆び丸太です。
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流しの上は杉挽板の網代天井。
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玄関は虎竹の垂木の蒲芯漆喰押えの掛込天井です。
ガマの上から漆喰を塗ったあまり見かけない仕上げです。
来週からはいよいよ左官工事。竣工が楽しみです。

「大岡山の家」祝!上棟

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「大岡山の家」が上棟しました。
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上棟おめでとうございます!
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旗竿敷地に建つ「大岡山の家」。旗竿の竿のところは未来永劫、建物が立たないところ。そこを庭と捉えて計画されているのですが、さらに道路の向こう側の大きな木までを生かしたプランニング。手前味噌ですが、なかなか良い住宅になりそうです。

全体講評会@東京理科大学

東京理科大学の2年生の設計演習の全体講評会がありました。今回の課題は谷中に建つ設計事務所併用の都市住宅で、8班から選ばれた優秀者5名ずつ、合計40名が発表しました。
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こちらは松浦君の模型。谷中の路地の行き止まりからヒントを得たとのことですが、直交する軸に対して45度ふった軸を入れることで曖昧に空間を仕切ることに成功しています。開口の取り方や積層の仕方はもう少し工夫の余地はありますが、なかなか興味深い提案です。
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こちらは小林君のプレゼンテーション。彼は前回、森班だったということもあって途中経過を少しだけ見せてもらいましたが、素晴らしい案になりました。屋根を折り曲げて空間を分節するという手法は横浜の大桟橋など、いろいろあるとは思いますが、都市住宅のスケールで魅力的な形態を作り上げ、街との緩く連続させています。ただ短手方向に壁を無造作に入れているので、折角の屋根の操作を効果的に活かしきれていないのが残念ですね。
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こちらの森班、荒野さんも大屋根を大きく下げてアトリエと住宅を緩く分節した魅力的な内部空間をつくっていて、小林くんとはまた違った方法で屋根で空間を分節しています。もう少しスタディを重ねるとさらに魅力的になりそうな案ですね。
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こちらは森班、坂本さんのプレゼンテーション。谷中の特徴の一つでもある路地を敷地内にまで連続させて、路地以上に魅力的な空間を作り出しています。プライバシーや明るさの違った様々な居場所を作り、それらを立体的に組み合わせることで多様な場を作ることに成功しています。スケール感や図面の綺麗さなど総合的に完成度が高い作品です。
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全員の発表を終えた後、先生方それぞれ8名を選び、得票が多かったのはこの5名。そして2回目の投票で小林君、松浦君が同点一位、3位は坂本さんとなりました。惜しくも選外になってしまった金子君、大森さんは、次回は1等目指して頑張ってください。
ところで写真左側で司会をしている垣野先生は、この後、半年間オランダへ。そして来年からは専門分野の学校建築を教える3年生の設計の担当となり、2年生前期の住宅の課題は岩岡先生が担当の予定。

「松濤の茶室」銅板貼り

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「松濤の茶室」の屋根が銅板が貼られて、煌々と輝いています!
貼り残されたところは瓦の仕上げとなります。
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母屋の先端にも丸太に合わせて美しく銅板が巻かれています。
この輝きは風雨にさらされて年月をかけて緑青に変わっていくのが楽しみ。
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こちらは外壁下部の竹の木賊(トクサ)貼り。
一見、ただ並べて貼っているように見えますが、、、
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一本一本、光付けしているので隙間なく並んでいるのです。。。流石です!

アンティークガラス選び

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アンティークガラスを選びにクライアントと一緒に行ってきました。
「松濤の家2」のフォーマルリビングとファミリーリビングを仕切る扉は、
こちらで選んだ色々なガラスを組み合わせて作ります。
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こちらは以前、MDSが設計した西原の家のアンティークガラスの玄関扉。
ほとんどが輸入ガラスですが、お値段はピンキリです。
写真の扉はシャープなスチール製ですが、今回は木製の枠で巨大。
きっと美しい扉になるはず。とても楽しみです。

「松濤の茶室」断熱と空調

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ようやく屋根全体が板で覆われました。
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元々は断熱はありませんでしたが、断熱材を入れています。
空調は極力目立たないように天井裏にダクトを展開させて、
天井スリットから吸排気することにしました。
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ところで、軒先の女竹。よく見ると、全部行儀よく大小2本づつ並んでいます。
竹の太さは地面に近い方が太く一定ではないので、
2本合わせてどこも同じ幅になるように上下組み合わせているとのこと。
なるほど!素晴らしい!