今回の旅行のメインのひとつ、「ソーク生物学研究所」。
ロサンゼルスを早朝に出発し、これを見るためだけに1日がかりで南下。
ラホーヤというアメリカ人の老後の住まいとしてベスト3に入るリゾート地にある。
「ソーク」はルイス・カーンの代表作で、僕より一回り上の世代の建築家は、
一番好きな建築にあげることも多いのではないだろうか。
少し前までは、なぜそれほどまでにカーンが良いと言われているのか理解できなかったが、
最近になってようやくその良さがわかってきたような気がする。
あまりに有名なお決まりのショット。水の流れる先は水平線。
床を見ると、素晴らしい文章が。
水の流れいった先で、研究者たちがくつろいでいる。
中庭の反対側の外観は分節されたコンクリートの塊。
アメリカ西海岸27 双眼鏡
建築家のフランク・O・ゲーリーが設計した大きな望遠鏡。
この望遠鏡は正確には「シャット/デイ/モージョー広告代理店」のエントランス。
90年代のポスト・モダンという建築のムーブメントの中の作品で、歴史的には重要なもの。
賛否両論が勿論ある建物だと思うが、今でも大切に使われていることは間違いない。
アメリカ西海岸26 ロサンゼルスの丘の上
ロサンゼルス北部の丘陵地に高級住宅街が広がっている。
ロスの街が眼下に見渡せる素晴らしいロケーションで、
ビバリーヒルズとはまた違う、アメリカらしい高級住宅街だ。
プールサイドのガラス張りのリビングと、
眼下に広がるロスの夜景の写真で有名な
ピエール・コーニッグの「ケース・スタディハウス#22」もこのあたりにある・・・
はずなのだが、ぐるぐる探し回った挙句、辿り着けず・・・
フランク・ロイド・ライトが設計した豪邸もいくつかあり、
外観だけだが見ることができた。
丘の上からの夜景が素晴らしかったが、写真は残念ながら夕景のみ。
フランク・ロイド・ライト設計のストーラー邸。
テキスタイル・ブロックと垂直にのびるカーテンウォールが特徴。
フランク・ロイド・ライト設計のエニス邸。
日本の感覚では大きなビルと言っても過言ではない大きさ。
1994年の地震で倒壊したところを今も補修しているようだ。
アメリカ西海岸25 モーフォシス
大学生の頃、建築専門誌「a+u」からモーフォシスを掲載したものが出版された。
その当時の学生の間では絶大な人気があり、すぐにその号は絶版となるほどで、
設計課題もどことなくモーフォシスを意識したものが多かった気がする。
ドローイング、模型などがとにかく格好良かったからだ。
しばらくしてその熱も冷めてしまい、これまで実物はひとつも見たことはなかった。
今回初めていくつかの建物を見たが、全く感動もなく・・・
カルトランス第7地区本社
ファイヤーキング
代々木上原駅のすぐそばに、ファイヤーキング・カフェがある。
アメリカの雑貨に詳しい人にはよく知られた「ファイヤーキング」。
その食器の名前が店名となっている。
実際にコーヒーやデザートなどは「ファイヤーキング」で出される。
天井は高く、床はラフなフローリング。
ミースやコルビュジェの家具がずらりと並び、
店内はやや暗めで落ち着いた空間だ。
定期的に写真や絵などが展示される、ギャラリースペースでもある。
平日のランチは1000円のアジアン・メニューで、お気に入りは「パッキマオ」。
代々木上原駅からすぐのところにある。
「ファイヤーキング」の食器で飾られたカウンター席。
天井の高いギャラリースペースに、コルビュジェなどの椅子が置かれている。
お気に入りのパッキマオ(タイ風辛口ビーフンいため)
アメリカ西海岸24 モンドリアンホテル
バブル期に浅草に建てられた「アサヒ・スーパードライ・ホール」のデザインや、
椅子、照明などのプロダクトデザイナーとして人気のあるフィリップ・スタルク。
スタルクはいくつものデザイナーズホテルを手がけているが、
そのひとつに、ウエスト・ハリウッドの「モンドリアンホテル」がある。
プールに面したレストランは、ポップでおおきな植木鉢の樹木が木陰をつくり、
カリフォルニアらしい気持ちの良い空間になっている。
このアンバランスなスケールが気になって、ついキョロキョロしてしまう・・・
テオブロマ
ミュゼ ドゥ ショコラ テオブロマというお店が、事務所の近く、富ヶ谷にある。
シェフの土屋公二氏はフランスで6年の修業後、
日本におけるチョコレート文化の普及の為に、
富ケ谷にテオブロマをオープンしたそうだ。
ケーキ好きで、時々買いに行くが、
チョコレートのお店ということもあり、「サンフォアキンドス」がおススメ。
チョコレートではないが、ガーゼに包まれた「クレームタンジュ」もかなりおいしい。
売場の横にカフェも併設されている。
お店の定番である濃厚なチョコレートケーキ「サンフォアキンドス」
ガーゼに包まれた「クレームタンジュ」。
ガーゼを開けてシロップをかけて・・・・。
アメリカ西海岸23 ホリホックス邸
ハリウッドにあるホリホックス邸は、フランク・ロイド・ライト設計の豪邸だ。
今は一般市民に開放されているが、以前は個人住宅というので驚きだ。
休館日で中に入れず残念。
ハリウッドの丘の上にある豪邸。
装飾の施された柱はライトらしいデザインだ。
こんなディテールも。
丘の上にはこの豪邸しかなく、四周はこんな風景。
たまたま見かけたリス。日本のリスよりかなり大きい。
アメリカ西海岸22 ロサンゼルのビーチ
ロヴェル・ビーチ・ハウスからロサンゼルスへは、
しばらく夕暮れ時の海岸沿いを走ることにした。
ビーチボーイズやイーグルスをBGMで、といきたいところだが、
ラジオから聞こえる音楽は・・・・・。
「サーフィンUSA」に歌われるマンハッタンビーチ、
サンタモニカビーチ、ロングビーチなどなど、どこまでもビーチが続く。
島国の日本とは違うスケールの大きさを改めて感じる。
いつまでたってもロスに着く気配はなく、
気が付くと真っ暗になってしまったので途中からハイウェイで帰った。
アメリカ西海岸21 ロヴェル・ビーチ・ハウス
オーストリアから渡米したルドルフ・M・シンドラー。
彼の自邸を見学して非常に印象が良かったので、
彼が設計したロヴェル・ビーチ・ハウスを見に行くことにした。
ロヴェル・ビーチハウスはピロティ、横連窓など、
アメリカの初期インターナショナルスタイルの秀作である。
ロサンゼルスからやや離れたニューポートビーチにあり、
東京と葉山との関係のようなものだろうか?
場所は非常に分かりにくいところにあり、
行ったり来たりを繰り返し、1時間くらい探してようやく到着。
探し疲れてかなり不機嫌な状態で、中も見ることができず、
残念ながらこの建物はすこぶる印象が悪い。
人が住んでいるので、中に入れないのは当然だが・・・・・