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北欧08/ストックホルム 現代美術館

スペインの建築家、ラファエル・モネオ設計の現代美術館
中心街から少し離れた小さな島、シェップスホルメン島にあり、
対岸に古い街並みが拡がる水辺の風景が美しい。
隣接して元海軍の訓練所を改装した建築博物館がある。
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エントランスから見た外観
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レストランは水辺の風景が楽しめる。
天気が良かったので、テラス席でランチを食べました。
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物価の高い北欧にしては、比較的にリーズナブル。
味もなかなか良かったです。

北欧07/コンクリート型枠

北欧の大地はほとんどが森林と言っても過言ではない。
そのためかもしれないが、コンクリート型枠は日本のように合板ではなく、
製材された木がいたるところで使われているようだ。
見かけた工事現場では、支保工などもすべて木材が使用されていた。
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どこにでもある立体交差の高架下。
日本人の感覚からすると杉板型枠のようなちょっとリッチ(?)な素材感。

北欧06/ストックホルム エリックス・ゴンドーレン

地下鉄スラッセン駅上部のバスターミナルから立ち上がるエレベータ。
ビル屋上に連結されており、そのレベルでビルの裏の丘に連続している。
つまり、垂直方向の公共交通とも言える乗り物(?)で、
上りはわずかながらお金がかかり、下りはなぜかタダ。
上部には市内を一望できるレストランがある。
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屋上は展望台。その下の室内部分はレストラン。
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海を挟んだ旧市街からの風景。
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展望台から旧市街方面を望める。
残念ながら天気が悪くてイマイチだ。

北欧05/ストックホルム 地下鉄

ストックホルム市内のあちこちで岩盤を見かけた。
岩盤の上に都市が築かれているのだろうか?
地下鉄も岩盤をくり抜いてつくられれているように感じた。
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素晴らしいペインティングがされている駅があった。
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プラットフォームまで続いている。

北欧04/ストックホルム ガムラスタン

ストックホルム中央駅から南に少し歩くと旧市街地があります。
そこはガムラスタンという地区で、ヨーロッパによくある風景?
観光客でいっぱいですが、絵になる風景はむしろ人通りの少ない路地。
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人通りの少ない石畳の町並み。
日本人はこういう風景に弱いですね。
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幅60㎝しかない細い路地。
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見上げの風景。
設計している建物にはこういう照明を選びませんが、なかなかいいものです。

北欧03/ストックホルム 市立図書館

「ストックホルム市立図書館」の設計者は、
「森の墓地」と同じくエーリック・グンナール・アスプルンド。
ここも以前から訪れたかったところ。
古典的な形態をとりながらも、世界にふたつとない空間だ。
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ゆるやかな階段をあがっていくと中央にエントランスがある。
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中に入り、階段をのぼり円柱の中へ。
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四周が本棚で囲まれた象徴的な空間。
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本棚に沿った歩廊。ライトアップも素晴らしい。

北欧02/ストックホルム 森の礼拝堂

森の墓地の中にある「森の礼拝堂」。
十字架のある丘を越え、少し下った左手にゲートがあり、
そこをくぐって木々をぬけたところにひっそりと建っています。
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ゲートの先に森の礼拝堂が小さく見えます。
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しばらく木漏れ日の中を歩いていくと・・・
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ひっそりと礼拝堂が建っています。
美しいプロポーションです。

北欧01/ストックホルム 森の墓地

7月はここ数年、海外視察に行くようにしている。
今年はパリ経由で北欧に出かけた。
北欧の巨匠と言えば、アスプルンドとアアルト。
二人の巨匠の作品と教会建築を見ることが今回の目的だ。
北欧のブログの最初は、アスプルンドの代表作「森の墓地」から。
「森の墓地」は世界遺産に選ばれているが、
完成が1940年と世界遺産としては極めて最近のもの。
建築、ランドスケープのデザインだけでは片付けられない、
非常に新しい思想がその選定理由なのだろう。
フィンランドにおいて森は聖なる場所で、
森に帰るという思想を元に火葬してその骨を森に撒く。
それまでの西洋の常識を覆す斬新な発想である。
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道路から入ってすぐの入口付近。右が遺灰が撒かれる森。
あの有名な十字架が見えて、思わず「これ!これ!」
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あまりにも有名なカットだが、写真では伝わらない素晴らしさがある。
歩いていくと周りの風景が緩やかに変わっていく。
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緩やかな坂を登っていくと、大礼拝堂が見えてくる。
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木々の中に墓石が並ぶ。木漏れ日が美しい。
日本のような切り花ではなく、土に花が植えられている。
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火葬した遺灰が撒かれている聖なる森。

事務所からの風景5 神宮外苑の花火大会

7月中旬は北欧視察、その前後はその準備等で忙しく、
すっかりブログをさぼってしまいました。
夏と言えば花火。
ということで、花火ネタからブログを再開することにします。
MDSの事務所からは代々木公園越しに神宮外苑の花火が見えます。
小さいながら障害物がなく、丸く見えるのがウリでしたが、
最近、青山周辺に高層ビルが建ちはじめ、ちょうどその影に・・・。
写真を撮ると、ビルが燃えているではありませんか(笑)。
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ビル、燃えてます。
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ビル、邪魔です!
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神宮外苑の花火は都心のせいかとても小さく、
事務所からは遠くの東京湾の花火と同じくらいの大きさに見えます。

アメリカ西海岸32 セントメリー教会

サンフランシスコのセント・メリー教会(1971年竣工)。
設計はピエトロ・ベルーシとピエール・ルイジ・ネルヴィ。
四隅を力強いボリューム感のある柱で支え、見事な曲線を描いている。
屋根を十字に切り取ったスリットにはステンドグラスが入っている。
あまりの感動に、しばらく天を仰いでしまう。
丹下健三の代表作「東京カテドラル(1964年起工)」にどことなく似ている。
こちらも素晴らしい建築だ。
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十字に切り取られた屋根スリット。
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外観は「東京カテドラル」にやや似ている。外装材はトラバーチン。
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建物を支える柱脚。コンクリートでつくり出された素晴らしい構造美。
窓の向こうには、サンフランシスコの街が広がっている。
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祭壇

アメリカ西海岸31 マイクロソフト

シアトル郊外にマイクロソフトの本社がある。
広大な公園のような敷地に建物があり、
この素晴らしい職場環境から生み出されたものによって、
世界を制しているのかと思いながら敷地内を散歩した。
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敷地内には川や池があり、大きな公園のよう。

アメリカ西海岸30 ハイアットリージェンシー

ハイアット・リージェンシー・サンフランシスコは、
ジョン・C・ポートマンの代表作(1974年竣工)で、
シティ・ホテルの大きな吹き抜けの走りだそうだ。
やや古き良きアメリカという雰囲気はあるが、
大きな吹き抜けに圧倒され、思わず見上げてしまう。
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ロビーのソファでアトリウムを見上げていると、時間が経つことを忘れてしまう。

アメリカ西海岸29 レイニヤー・バンク・タワー

シアトルのダウンタウンにあるレイニヤー・バンク・タワー。
設計者はNYのワールド・トレード・センターの設計で知られるミノル・ヤマサキ。
ワールド・トレード・センターは先進的な構造が有名であったが、
設計者の全く予測しない悲劇により倒壊してしまったことは非常に悲しい。
こちらのビルの竣工はワールド・トレード・センターとほぼ同じ1977年。
ビル基壇部分が細くなっているのが特徴で、シアトルの人で知らない人はいないだろう。
奇抜な形態というだけでなく、見えないはずの向こう側が見通せるという意味で、
ビルに囲まれた道路に対して風通しの良さを感じさせていると思う。
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ビルの足元からの見上げ。基壇部分が細くなっているのが特徴。
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半分は見えなくなってしまうはずの向こう側のビルが見える。

アメリカ西海岸28 ソーク生物学研究所

今回の旅行のメインのひとつ、「ソーク生物学研究所」。
ロサンゼルスを早朝に出発し、これを見るためだけに1日がかりで南下。
ラホーヤというアメリカ人の老後の住まいとしてベスト3に入るリゾート地にある。
「ソーク」はルイス・カーンの代表作で、僕より一回り上の世代の建築家は、
一番好きな建築にあげることも多いのではないだろうか。
少し前までは、なぜそれほどまでにカーンが良いと言われているのか理解できなかったが、
最近になってようやくその良さがわかってきたような気がする。
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あまりに有名なお決まりのショット。水の流れる先は水平線。
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床を見ると、素晴らしい文章が。
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水の流れいった先で、研究者たちがくつろいでいる。
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中庭の反対側の外観は分節されたコンクリートの塊。

アメリカ西海岸27 双眼鏡

建築家のフランク・O・ゲーリーが設計した大きな望遠鏡。
この望遠鏡は正確には「シャット/デイ/モージョー広告代理店」のエントランス。
90年代のポスト・モダンという建築のムーブメントの中の作品で、歴史的には重要なもの。
賛否両論が勿論ある建物だと思うが、今でも大切に使われていることは間違いない。
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アメリカ西海岸26 ロサンゼルスの丘の上

ロサンゼルス北部の丘陵地に高級住宅街が広がっている。
ロスの街が眼下に見渡せる素晴らしいロケーションで、
ビバリーヒルズとはまた違う、アメリカらしい高級住宅街だ。
プールサイドのガラス張りのリビングと、
眼下に広がるロスの夜景の写真で有名な
ピエール・コーニッグの「ケース・スタディハウス#22」もこのあたりにある・・・
はずなのだが、ぐるぐる探し回った挙句、辿り着けず・・・
フランク・ロイド・ライトが設計した豪邸もいくつかあり、
外観だけだが見ることができた。
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丘の上からの夜景が素晴らしかったが、写真は残念ながら夕景のみ。
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フランク・ロイド・ライト設計のストーラー邸。
テキスタイル・ブロックと垂直にのびるカーテンウォールが特徴。
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フランク・ロイド・ライト設計のエニス邸。
日本の感覚では大きなビルと言っても過言ではない大きさ。
1994年の地震で倒壊したところを今も補修しているようだ。

アメリカ西海岸25 モーフォシス

大学生の頃、建築専門誌「a+u」からモーフォシスを掲載したものが出版された。
その当時の学生の間では絶大な人気があり、すぐにその号は絶版となるほどで、
設計課題もどことなくモーフォシスを意識したものが多かった気がする。
ドローイング、模型などがとにかく格好良かったからだ。
しばらくしてその熱も冷めてしまい、これまで実物はひとつも見たことはなかった。
今回初めていくつかの建物を見たが、全く感動もなく・・・
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カルトランス第7地区本社

ファイヤーキング

代々木上原駅のすぐそばに、ファイヤーキング・カフェがある。
アメリカの雑貨に詳しい人にはよく知られた「ファイヤーキング」。
その食器の名前が店名となっている。
実際にコーヒーやデザートなどは「ファイヤーキング」で出される。
天井は高く、床はラフなフローリング。
ミースやコルビュジェの家具がずらりと並び、
店内はやや暗めで落ち着いた空間だ。
定期的に写真や絵などが展示される、ギャラリースペースでもある。
平日のランチは1000円のアジアン・メニューで、お気に入りは「パッキマオ」。
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代々木上原駅からすぐのところにある。
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「ファイヤーキング」の食器で飾られたカウンター席。
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天井の高いギャラリースペースに、コルビュジェなどの椅子が置かれている。
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お気に入りのパッキマオ(タイ風辛口ビーフンいため)

アメリカ西海岸24 モンドリアンホテル

バブル期に浅草に建てられた「アサヒ・スーパードライ・ホール」のデザインや、
椅子、照明などのプロダクトデザイナーとして人気のあるフィリップ・スタルク。
スタルクはいくつものデザイナーズホテルを手がけているが、
そのひとつに、ウエスト・ハリウッドの「モンドリアンホテル」がある。
プールに面したレストランは、ポップでおおきな植木鉢の樹木が木陰をつくり、
カリフォルニアらしい気持ちの良い空間になっている。
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このアンバランスなスケールが気になって、ついキョロキョロしてしまう・・・

テオブロマ

ミュゼ ドゥ ショコラ テオブロマというお店が、事務所の近く、富ヶ谷にある。
シェフの土屋公二氏はフランスで6年の修業後、
日本におけるチョコレート文化の普及の為に、
富ケ谷にテオブロマをオープンしたそうだ。
ケーキ好きで、時々買いに行くが、
チョコレートのお店ということもあり、「サンフォアキンドス」がおススメ。
チョコレートではないが、ガーゼに包まれた「クレームタンジュ」もかなりおいしい。
売場の横にカフェも併設されている。
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お店の定番である濃厚なチョコレートケーキ「サンフォアキンドス」
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ガーゼに包まれた「クレームタンジュ」。
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ガーゼを開けてシロップをかけて・・・・。

アメリカ西海岸23 ホリホックス邸

ハリウッドにあるホリホックス邸は、フランク・ロイド・ライト設計の豪邸だ。
今は一般市民に開放されているが、以前は個人住宅というので驚きだ。
休館日で中に入れず残念。
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ハリウッドの丘の上にある豪邸。
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装飾の施された柱はライトらしいデザインだ。
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こんなディテールも。
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丘の上にはこの豪邸しかなく、四周はこんな風景。
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たまたま見かけたリス。日本のリスよりかなり大きい。

アメリカ西海岸22 ロサンゼルのビーチ

ロヴェル・ビーチ・ハウスからロサンゼルスへは、
しばらく夕暮れ時の海岸沿いを走ることにした。
ビーチボーイズやイーグルスをBGMで、といきたいところだが、
ラジオから聞こえる音楽は・・・・・。
「サーフィンUSA」に歌われるマンハッタンビーチ、
サンタモニカビーチ、ロングビーチなどなど、どこまでもビーチが続く。
島国の日本とは違うスケールの大きさを改めて感じる。
いつまでたってもロスに着く気配はなく、
気が付くと真っ暗になってしまったので途中からハイウェイで帰った。
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アメリカ西海岸21 ロヴェル・ビーチ・ハウス

オーストリアから渡米したルドルフ・M・シンドラー。
彼の自邸を見学して非常に印象が良かったので、
彼が設計したロヴェル・ビーチ・ハウスを見に行くことにした。
ロヴェル・ビーチハウスはピロティ、横連窓など、
アメリカの初期インターナショナルスタイルの秀作である。
ロサンゼルスからやや離れたニューポートビーチにあり、
東京と葉山との関係のようなものだろうか?
場所は非常に分かりにくいところにあり、
行ったり来たりを繰り返し、1時間くらい探してようやく到着。
探し疲れてかなり不機嫌な状態で、中も見ることができず、
残念ながらこの建物はすこぶる印象が悪い。
人が住んでいるので、中に入れないのは当然だが・・・・・
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NISSAN SHIFT の撮影

NISSANのSHIFTという雑誌で、
「日本建築の美学」をテーマに新車の撮影をしたいとのことで、
私たちMDSが設計した『王子木材工業本社ビル』が選ばれました。
早朝の撮影で、朝3時過ぎに現地に到着。すでに撮影準備が始まっていました。
カメラマンの小川義文さん、AXISの宮崎光弘さん、
カワバタデザンオフィスの川畑さんなど、
1枚の写真のために早朝から大勢の方が集まりました。
雑誌は来月発行される予定です。
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私たちが設計した王子木材工業本社ビル
車が主体の撮影で、いつもの建築写真撮影とは違った光景です。

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未発表の車で、ナンバープレートを付けていないので
行き帰りはこのトラックで大切に運ばれます。

アメリカ西海岸21 イームズ自邸&スタジオ

チャールズ&レイ・イームズ。
言わずと知れたミッドセンチュリーの代表格。
この建物は「ケース・スタディ・ハウスNo.8」で
イームズ夫妻の自邸&スタジオとして建てられた。
交換可能な既製の工業製品を使って、
2m×6mの基本モデュールを8組用いて住宅とし、
5組用いてスタジオとしているらしい。
日本での彼らの人気はコルビュジェ以上だろうか。
以前から行ってみたいと思っていた住宅だったが、
実際に行ってみると想像以上に良かった。
周りの環境が良く、保存状態も良い。
ディテールにこだわりが伝わってくる。
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スタジオから自邸へのアプローチより、自邸です。
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自邸の長手方向立面。広い敷地にはこんな大木が何本もある。
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自邸のリビングをなんとなく・・・ 室内は撮影不可なのが残念。
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自邸の玄関。紐を引くと呼び鈴がクルクル回り、音が鳴る仕組み。
用がなくてもクルクル回したくなる。

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自邸とスタジオの間の外構。

神宮外苑の新緑

今は自転車通勤が最高に気持ちの良い季節。
自転車で都内を走っている建築家は結構いるらしい。
エコに少なからず貢献することと健康管理、
街中をブラブラするのが好きといった理由だろうか?
先日は、夜中の1時頃、青山一丁目の交差点で、
アラン・バーデンさんとばったりあった。
「鉄の家」の構造設計をして下さった方で、
アランさんも自転車派のひとり。
しばらく建築の話(?)をしながら自転車で並走。
なぜこの時間に、この場所で、このメンバー?
ちょっと不思議な気分。
通勤途中には気に入った場所がいくつもあるが、
神宮外苑のイチョウ並木はそのひとつ。
日本では珍しい並木の突き当たりに象徴的な建物があるという風景。
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イチョウ並木の先に見えるのが絵画館
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自転車で走るのはコチラ。TVのロケや写真撮影などをよくやっている。

アメリカ西海岸20 ブラッドリービル

ハリソンフォード主演の近未来映画「ブレードランナー」。
その舞台となったビルが、ロスのダウンタウンにある。
『ブラッドリービル』という古いビルで、
吹き抜けのある内部は映画での印象とは違い、かなり明るい。
大学の2年生の時、難波和彦さんが非常勤講師で、
設計課題の中で近未来映画の話をたくさんして下さった。
「ブレードランナー」「未来世紀ブラジル」など、
それをきっかけにたくさんの映画を観た。
僕より上の世代の建築家は「ブレードランナー」好きが多い。
先日、建築家の木下道郎さんの事務所で、
アメリカ旅行のスライド上映会をした時に、
『ブラッドリービル』に反応した人たちがちらほら。
それでなんとなく歳がわかる気がする(笑)
ちなみに僕は原作のフィリップ・K・ディックのSF小説
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』と、
サントラCDまで持っている(笑)
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アメリカ西海岸19 ウォルト・ディズニー・コンサートホール

ウォルト・ディズニー・コンサートホールは、
建築家のフランク・O・ゲーリーの設計。
ビルバオ・グッケンハイムと極めて似ているうねる曲面。
ホール内の音が抜群に良いそうだが、残念ながら入れなかった。
「ベルリン・フィルハーモニー」と同様、
ステージを客席がとり囲むヴィニヤード方式で、
日本の永田音響が音響設計を担当しているそうだ。
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金属の外壁がキラキラと光り、異彩を放つ。
夕方は黄金色に染まり、それもまたいい。
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外壁の3次曲面の金属板の隙間。
右が鏡面、左がヘアライン(?)という、同じ素材で別の仕上げになっている。
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内部空間は外観と比べるといまひとつな印象。
この建物は評価がわかれるような気がする。

アメリカ西海岸18 シンドラー自邸

ロサンゼルスの空港からレンタカーで市内へ移動。
ロサンゼルスは無駄に広がった大都会で、
車の量の多さにやや腹が立ってくる。
まず、ビバリーヒルズのシンドラーの自邸に行く。
シンドラーは古き良きアメリカの西海岸の建築家だ。
以前から行きたかった住宅のひとつだが、
日本の影響を受けているせいか、どことなく懐かしい感じもした。
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アプローチの生垣
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エントランスの周辺。左手は竹林。
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エントランスの反対側の庭。
キャンバス地(?)の引き戸を開けると、庭と連続する。
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古さを全く感じさせない外観
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建物の案内をしてくれたおばあちゃん
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室内はやや暗めの落ち着いた雰囲気。欄間から光がこぼれる。

アマルフィイ・デラセーラ

江ノ電沿いを七里ヶ浜駅より西へ数分歩くと、
線路をまたいだ先にちょっと急な階段があり・・・
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その先のまたやや急な小道を1分ほど登ると・・・
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湘南の海を180度見渡せる絶景のレストランがあります。
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遠くに見えるのが江ノ島。花火の時は特等席なので、早めの予約が必要。
アマルフィイ・デラセーラというイタリアンレストラン。
左は葉山海岸・三崎灯台から、右は江ノ島・富士山まで。
そして正面には大島と雄大な眺めが堪能できます。
しかも味もよく、リーズナブル!
こちらのレストランの姉妹(?)店「トラットリア・サレルノ」には
内装設計で携わりました。