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赤プリの夜桜

グランドプリンスホテル赤坂、通称「赤プリ」。
ここの桜は毎年見事です。
外濠の水面に映る二重の夜桜には、立ち止まらずにはいられません。
(撮影を試みましたが失敗。以前のブログをご参照下さい・・・)
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外濠に面した桜並木の内側。都会の喧騒の中、別世界が広がります
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桜の足元のきれいに刈り込まれたツツジも満開。ふわふわ絨毯のよう
ここはその昔、紀伊和歌山藩徳川家の屋敷があったところだそうです。

アルゼンチンのエコデザイン

インカインディアの伝統的な手織物の技術を再生・進化させ、
独自のエコ商品を展開しているトリバリア・エコデザイン社。
そのレセプション・パーティーでアルゼンチン大使公邸に行ってきました。
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中央で説明しているのがデザイナーのマリアノ・マエストリ氏
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トリバリア・エコデザイン社の手作りの椅子とカーペット
アルゼンチン・パタゴニア地方の天然の羊の毛を使い、
トマトやレモンといった自然界の素材より染色した織物による品々。
日本での販売はまだこれからのようです。

スイーツ

ガラスのショーケースに陳列された
おいしそうなスイーツたち。
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どれにしようかな?
実はこれ、建材・タイルの展示風景です。
毎年、東京ビッグサイトで行われる建築・建材展。
そこにはありとあらゆる建材が集結し、
自社商品のアピールに全力を尽くします。
趣向を凝らしたプレゼンテーションを見るのも楽しい。

北欧32 / アアルトの実験住宅「夏の家」

ムーラッツァロ島に建築家アルヴァ・アアルトの別荘があります。
ユバスキュラから20km、セイナッツァロから4kmの所にある小さな島で、
今でこそ橋がかかっていますが、以前はすべてボートでの移動。
サマーハウスとボートの文化は、教養ある階級の生活には重要だったようです。
アアルトが隣町のセイナッツァロの町役場の設計していた頃、
先妻のアノイが他界し、その後エリッサと結婚。この別荘を建てました。
この別荘は水面から隆起した岩の上に建っています。
まわりに美しい湖と森林がありながら、中庭を囲んだプランとして、
湖の見える方角にだけ壁が開かれています。
中庭は50種類の赤レンガのパッチワークで、外周部は白く塗られています。
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白い石灰で塗られた外周部の壁は湖の方向のみが開かれています。
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リビングから中庭越しに見た湖。
中庭中央部には炉をつくり、火をおこして暖をとったり、
バーベキューをしたりできるようになっています。
壁の一部を切り取り、風景を切りとりたいという意思と、
炉を中心に囲みたいという意思を感じます。
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「囲む」というコンセプトはわかりますが、
壁の向こう側にはあまりに素晴らしい湖が広がっているので、
無理に囲まなくても良かったような気もしてきますが・・・・
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正方形の中庭を囲むようにL形の建物が配置されています。
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床は赤レンガのパッチワーク。
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壁も赤レンガのパッチワークです。
アメリカのMIT学生寮ベーカーハウス、セイナッツァロの町役場、
ヘルシンキ工科大学、ユバスキュラ大学、文化の家など、
その当時のアアルトの作品の外壁は赤レンガが使われていますが、
この中庭では約50種類の赤レンガが実験的に使われています。
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こちらがリビングの内観。
ここから中庭越しに湖を望むことができます。
細い木材を組み合わせたシンプルな架構です。
現在もアアルトの子孫が別荘として利用していますが、
月水金の13時半から2時間だけ見学が可能(要予約)。
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こちらはサウナ。サウナのあとは目の前の湖へ。
フィンランドらしいですね。
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こちらはボート小屋。
この島には橋がなかったので、以前は移動はすべてボートだったようです。
日本人の感覚からするととても贅沢に思えますが、
北欧のあちこちでこのような風景を見かけました。

北欧31 / 北欧の照明

北欧の冬は寒くて、夜が長い。
そのような気候風土が北欧の照明デザインを生んだのでしょう。
北欧の観光は日が長い夏がベストシーズンかもしれませんが、
夜の長い冬もきっと素晴らしいことでしょう。
最近、日本人の照明に対する意識は高くなってきたと思いますが、
北欧に限らず欧州のパブリックスペースの照明は素晴らしいものが多く、
まだまだ学ぶべきところがたくさんあります。
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写真はフィンランドのユバスキュラ駅の照明。
駅の天井の高い空間をアッパーライトで反射板に当て、
その反射光で床の照度をとっています。
まわりが明るいのでいまひとつその効果はわかりにくいですが・・・

北欧30 / セイナッツァロ・タウンホール

ユバスキュラ駅からバスで30分程の所にある工業都市、セイナッツァロは、
町役場の周りに数件の建物があるくらいのとても小さな街ですが、
この町役場が世界中の建築家の巡礼地のひとつ、アアルトの最高傑作です。
日本から見に行こうと思うと、本当に遠い。。。
建築は絵画と違って日本にはやってこないので、こちらか行くしかないのです。
バス停を降りると目の前に、木々の向こうにひっそりと建っています。
思わず足早になってしまいます。
奇抜な形態をしているわけではないので写真ではその良さは伝わりにくいですが、
実際に行ってみると名作の良さが随所に感じられました。
1949年にアアルトの勧めでコンペが行なわれましたが、
偽名の「クレア」で応募したアアルトが、結局1等になり、
敷地の高低差を生かし、中庭を設けた赤レンガの名建築が生まれました。
現地に他の案も展示されていましたが、ダントツの1等だと改めて思いました。
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木々越しに見える全景。時代を越えて愛される名建築。
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中庭に続く緑で覆われた階段。
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もうひとつの花崗岩の階段。この階段を上ると中庭に出ます。
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中庭に面して明るい回廊があり、その外側に行政機能の諸室があります。
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中庭にこんなものがありました。
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中庭に面した回廊。
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勿論、ドアハンドルもきちんとデザインされています。
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上階の会議室にのぼる階段。
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会議室の天井。写真では残念ながら暗くて良く分かりませんね。

北欧29 / ユバスキュラ大学

ヘルシンキ朝6時30分発の特急に乗り3時間でユバスキュラに到着。
ユバスキュラはアルヴァ・アアルトが育った街であり、最初に事務所を開いた街。
そんなこともあって、この街にはアアルトの作品がたくさんあります。
しかしながら、ヘルシンキにその日中に帰らねばならないハードスケジュール。
ユバスキュラから少し離れた所にあるアアルトの代表作、
セイナッツァロタウンホール、ムーラッツァロの実験住宅「夏の家」
を見るのが今回の最大の目的であったので、
セイナッツァロに行く途中にあるユバスキュラ大学にだけ立ち寄りました。
こちらもアアルトの作品で、特に食堂が有名です。
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食堂の素朴で、かつ美しい屋根の木架構。
左側が中庭に面した大きな開口、右側にハイサイドライト。
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ハイサイドライトからの光が屋根面を照らしています。
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こちらの食堂で朝食(早い昼食?)を頂きました。
物価の高い北欧ですが、学食はリーズナブル(5.2ユーロ)。
皿に載る範囲なら食べ放題なので、山盛です。
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食堂の外観(ハイサイドライト側)です。
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食堂の中庭。

北欧28 / キアズマ

ヘルシンキ駅のすぐそばにある現代美術館「キアズマ」。
北欧7カ国の建築家と世界の著名建築家による公開コンペが行われ、
アメリカの建築家、スティーブン・ホールが1等に選ばれたそうです。
スティーブン・ホールは僕の好きな建築家の一人で、
一昨年はアメリカでセントイグナチウス、ベルビュー美術館を見ました。
光の魔術師が作り出す素晴らしい空間です。
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エントランスの反対の「フィンランディアホール」側から見た外観。
左側が駅、右側は道路を挟んで国立博物館があります。
緩くカーブした美しいフォルムをもつボリュームと、
やや高さを抑えた直方体のボリュームとの組み合わせは、
この敷地条件にとてもしっくりきます。
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ヘルシンキ駅側は金属屋根で覆われてゆるくカーブしています。
トップライトの突起物がかわいらしいですね。
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エントランスからスロープで上部の展示室に上がっていく。
パースペクティブな緩くカーブした曲線、
杉板型枠コンクリートを着色した壁面の素材感とトップライトに光など、
とても美しい空間でした。
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展示スペースもスロープで緩く連続しています。
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展示スペース。
スチーブンホールらしい独特な開口部が随所に設けられています。
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最近、世界中のどこの美術館もレストランに力を入れているように思います。
こちらのカフェも広場に面した明るくさわやかなインテリア。
ランチはとてもお得感があり、味もなかなかでした。
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夕方になると、美術館前の芝生の広場はビールを持ち込む若者たちで一杯。
白夜の夜は長く、短い夏を満喫しているご様子。

日大卒業設計審査会

2月は卒業設計の審査会のシーズンです。
先週、日大生産工学部の審査会に行ってきました。
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体育館に100作品くらいが展示してあり、そこから各審査員が8点選出し、
その上位十数名が2次審査に進みました。
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2次審査は、学生のプレゼンテーション、その後質疑応答があり、
各審査員持ち点6点を、3作品に分配するというルールでした。
2等は2作品が同点になり、審査員の間でディスカッションの後、
再度投票を行い、順位が決定しました。
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惜しくも敗れた3等の作品です。
審査員が変われば順位は変わっていたと思います。
これをバネに頑張ってほしいものです。
ちなみに、僕は今年の中で一番良い作品と思いました。
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MDSにオープンデスクとして来てくれた巣木君の作品。
3位入賞は果たせませんでしたが、上位に食い込み、デザイン賞を受賞。

稜線くっきり

引渡し前の施主検査。
週間天気予報では「暴風雨」暴風雨.jpgだなんて
予報も一時ありましたが、あれは一体何だったんでしょう?
見事に晴れ渡り、屋根の稜線くっきりです。
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なんとも可愛らしいお家が出来ました
それにしても「暴風雨」のお天気アイコン、滅多にお目にかかりませんね。

作品展示@ハービス PLAZA ENT

昨年末に公開審査のあった六甲山上の展望台のコンペでは、
MDSは惜しくも2等で実施を逃してしまいました。
2月19日まで大阪、西梅田のハービスPLAZA ENTで、
入賞(5点)+佳作(7点)の作品展示が行われています。
【期間】2月3日(火)~2月19日(木)
【時間】11:00~20:00
【会場】ハービスPLAZA ENT3F
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神戸の知人が写真を送ってくれました。
ショーケースの左下の模型がMDSのもの。
詳細はこちら

冬と言えば・・・

冬といえば・・・
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何かって言うと
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ふぐたちです。
今か今かと待っているのか、
いやだいやだと身を寄せ合っているのか、
その心はふぐたちにしかわかりません。
そしてザブンと鍋の中へ
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とらふぐの皮はコラーゲンの宝庫(らしい)。そのコラーゲンを出汁に溶かしたてっちりです
写真はまだ具が入る前の鍋です。
コラーゲンゼリーなるものが出汁の中に放り込まれ、
あっという間に溶けてしまいました。
今時の鍋はIHなんですね。
IHヒーターの上に土鍋ではなく、
防水紙を金属プレートで押えた竹篭が鍋代わりになっていました。
竹篭でてっちりだなんて、ちょっと変わった風情があります。

北欧27 / 白夜のヘルシンキ

北欧の冬は夜がとても長いが、
夏は「白夜」で12時頃(?)でも薄暗いといった感じ。
ところで、路面電車はなぜか絵になります。しかも、とても便利。
日本にも広島、富山、京都などなどでも走っているところあると思うが、
東京は荒川線以外はなくなってしまったのがとても残念。
交通渋滞が主な理由だと思うが、もう一度再考すべきことのように思う。
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この写真は確か10時半頃。白夜のヘルシンキはいつまでも暗くならない。

北欧26 / 文化の家

こちらもアアルトの作品で、外壁のレンガに特徴がある。
フィンランドの共産党の建物「ヘルシンキ文化の家」としてつくられたが、
その後、建物は売却されてラジオ交響楽団と美術館局建築史部となっている。
残念ながら休館日で、中には入れなかった。
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外観の全景。
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特殊レンガのディテール。
角がないだけでなんとなく印象が変わって見えます。
レンガも奥が深いですね。

北欧25 / シーフォース

ドル、ユーロが暴落している今となっては、
昨年の夏はなんだったのでしょう?と言いたくなる。
私たちが北欧旅行していた頃がユーロの史上最高値だったのではないだろうか?
1ユーロ170円くらい、今は115円だから、
今行けば半年前の約7掛けで行けてしまうと思うと悔しい。。
円安でなくてももともと北欧は物価が高いので、
どうしても食事の質、量ともに落ちてしまう。
そんな中で、安くて量が多くて食べきれなかったお店。
予約しないで行ったら入れなくて、別の日に予約して再度訪問。
味もおいしく、北欧の料理を満喫。
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友人に紹介してもらったシーフォースというお店。
中心部からトラムで移動しなけらばいけないが、
街が小さくあっという間につく距離。
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フィンランドの定番料理「サーモンのクリームスープ」。
サーモンと大きなじゃがいもがたっぷり入っている。
ハーブも効いていてとても美味しい。
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日本人にしては特に目新しい味ではないが、
こちらもフィンランドの定番料理の「ニシンのフライ」。
バルト海の新鮮なニシンのフライが何層にもにも重なっていて、
食べても食べてもなくならず、旅行中初めて残してしまった。

北欧24 / フィンランディアホール

アアルトの晩年の作品、フィンランディアホール
コンサートホールと大会議場からなる建物。
こけら落としはシベリウスの「フィンランディア」が演奏されたそうだ。
毎週土曜日にガイドツアーがあり、それに参加した。
アアルトのスタジオ、自邸、夏の家などもガイドツアー(英語)があって、
名建築がきちんと観光のために使われている印象を受ける。
参加している人はやはりヨーロッパの人が多く、専門家に限らず家族連れもいる。
その時間にあわせて行動するので、
あちこちの建物で当然同じ人に会うことになる。
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外壁はイタリア産大理石のビアンコ・カラーラ。
アアルトがイタリア旅行をした時に大変気に入り、
どうしてもこれを使いたく使ったそうだが、
ヘルシンキの寒さが厳しくて割れてしまったそうだ。
芝生の上に置かれているオブジェ(円柱状のもの)は、
その割れた石を集めてつくったもので、
日本人アーティストの作品のようです。
やはり気候にあった素材を使うのが基本なのではないでしょうか。
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その問題の大理石のアップ写真です。
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こちらが内観。
紺青の部分は木製音響壁。

北欧23 / ヘルシンキ工科大学

アアルトの代表作のひとつであるヘルシンキ工科大学は、
アアルトのスタジオ自邸から海を隔てたオタニエミにある。
ヘルシンキ中心部を経由しないでショートカットすることで、
学校が閉まる前にギリギリ入ることができた。
白夜といっても、北欧はどこも閉まるのが早い。
ところで、今さら言うまでもないが、インターネットの普及により、
旅行に行く前に世界中の詳しい情報を得ることができる。
各地の観光案内所にメールで質問したり、
日本のNAVITIMEなどと同じようなサービスがある上、
バス乗り場や時刻表などもネットですべて入手可能でとても便利だ。
逆にあまりにも効率良くまわれ過ぎるため、
ある意味でツアーのようなものになってしまう恐れがあるくらいだ。
私たちが学生の頃は、多くの建築学科の学生と同様、
ほとんど情報もなく数か月間放浪していたのが今となっては不思議だが、
そんな無駄の多い旅が非常に有意義だったとつくづく思う。
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ヘルシンキ工科大学の定番のカットは、やはりこちらでしょう。
メインオーディトリアムの外部は野外円形劇場となっている。
昔の雑誌などにはフィンランド工科大学と書いてあるので、
大学の名前が変更したのでしょうか?
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こちらがメインオーディトリアムの内部空間のお決まりのカット。
間接光が美しい。

北欧22 / アカデミア書店

ヘルシンキの中心部にあるアカデミア書店はアルヴァ・アアルトの設計。
注意していないと通り過ぎてしまう店構え。2階にはカフェもある。
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デザインされたトップライトから3層下の1階まで光が届く。
シンプルなつくりだが、少しづつ吹抜けがずれている開放的で快適な本屋さん。
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2階にはカフェ・アアルトがある。
アルネ・ヤコブセンのアントチェアが置かれている。
ヘルシンキが舞台となった映画「かもめ食堂」で、
主人公が「ガッチャマンの歌詞知りませんか?」と日本人に訪ねた場面で、
ここの場所が使われている。
そのためだと思うが日本人の女性(しかも一人)が多い。
ちなみに「かもめ食堂」の舞台となったカフェは、
カフェヴィラ・スミオという店名で営業している。
時間がなくて残念ながらそちらに行けなかったが、
おそらく日本人がたくさんいることでしょう。

北欧21/Klaus K(クラウス・コー)

ヘルシンキで泊まったホテルはKlaus K(クラウス・コー)
こちらはヘルシンキのデザインホテルとしては最も有名(らしい)。
フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」を独自に解釈したインテリアとのことだが、
その「カレワラ」を知らない私たちにとっては、
コンセプトとデザインの関係は当然わからなかった。
デザインホテルの利用者は若年層が一般的には多いイメージがある中、
こちらは温かみのあるインテリアのせいかご年配の方も結構泊まっていた。
北欧は週末割引がある上、こちらは早期予約割引もあったので、
比較的にリーズナブルに泊まることができた。
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客室はしっかり色のついたインパクトのあるデザイン。
大きなヘッドボードに寄りかかると案外快適。
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レセプションは真白のオブジェのようなカウンター。
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カウンター上部の照明。
安い材料を使って、なかなかセンスの良いデザインです。
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朝食はこちらのカフェで。

年越そば

前回はコンサート会場で年明けを迎えたので「年越しちゃったそば」でしたが、
今回はしきたりどおり、コンサートに出掛ける前の年越し前に
「年越そば」を食べました。
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実家手打ちの年越そば。おいしかったです。 ※注!そば屋ではありません。

ジルヴェスターコンサート2008-2009

大晦日の話に遡りますが、
一昨年同様、ジルヴェスターコンサートに行ってきました。
コンサートは大晦日の夜9時スタートで、年明けまで行われます。
2008年最後の演奏はベルリオーズの「幻想交響曲」第4楽章。
これを2009年午前0時ピッタリに演奏し終え、新しい年を迎えるわけですが
今回はなんだか、ちょっと、あれ?と感じさせるビミョーな感じ。
なんと、指揮者の手元の時計と会場の時計がややズレていたらしく、
それに気付いて「なんとか会場の時計に合わせました(汗)」と
指揮者自らカミングアウト(笑)
「2009年は『うるう秒』が入るからね~。」と音楽監督がフォローしていました(笑)
でも「うるう秒」ってグリニッジ子午線の時刻を基準にしているので
日本では元旦の朝9時前に1秒追加されるらしい。初めて知りました。
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一昨年のジルヴェスターコンサートの様子はこちら

代々木八幡に初詣

MDS最寄の駅名でもある代々木八幡に初詣に行ってきました。
事務所の隣の隣ぐらいの距離で、事務所からも境内の緑が見えます。
山手通りに面していますが、階段を上り奥に進むと、
その喧騒からどんどん離れ、静かな杜の中に入ります。
緑に囲まれた小さな神社で、とても風情があります。
境内の中には縄文時代の竪穴式住居の復元があります。
説明によると、縄文時代、ここは岬だったそうな。
ということは東京の都心部のほとんどは海の中だったということですね。
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あけましておめでとうございます

この年末年始は快晴続き。
暗い話の多い昨今ですが
この天気のように、清々しい一年にしたいです。
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葉山の丘から日の入り後の夕景
元旦は初日の出ならぬ初日の入りを見に行きました。
抜けるような空、くっきりと浮かび上がる稜線
夕日に映える雲がとてもきれいです。
大島、伊豆、房総は見えましたが
残念ながら富士山だけは雲の中でした。

北欧20/ミュールマキ教会

ヘルシンキから電車で数十分のところにあるミュールマキ教会。
設計はユハ・レイヴィスカ。
この教会は建築家の間でとても人気のある教会だ。
間接光を取り入れる光の扱い方はきわめて北欧的。
とても美しい写真が撮れる空間だが、実際に行くと写真以上の感動はない。
それは真白の空間で、素材の持つパワーがないからだろうか?
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夕方行くと、すでに閉まっていたが、
「日本からこの教会を観るためにはるばる来た。」と、
お決まりのことを管理人に言って、無理やり開けていただいた。
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東側(写真右)から光が入る午前中にもう一度見てたいと思い、
日曜日の午前中にもう一度行ってみた。
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祭壇は何枚の壁で構成されている。
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重なり合った壁の隙間から光が差し込み、とても幻想的。
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木々に面した開口部が多い東側の外観。
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北側から見た西側の外壁。
何枚もの壁が重なりあっている様子がわかる。
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電車のプラットホームからも見える。
祭壇のある西側の開口が少ないのはうなづける。

北欧19/ヴォクセンニスカ教会

ヘルシンキから特急で3時間のところにイマトラという街がある。
ロシアとの国境がすぐという辺境の地にある、小さな工業都市だ。
そこからさらにバスに数十分乗って向かったのは、
アアルトの代表作のひとつとされる「ヴォクセンニスカ教会」だ。
祭壇に3つの十字架があり、正式名称は「3つの十字架の教会」。
ヘルシンキから一日がかりで、苦労して行ったわりには、
いまひとつ感動がなかったのが残念。
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祭壇には3つの十字架がある。
天候が悪く、室内はとても暗いが、祭壇の横から差し込む淡い光が美しい。
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このパイプオルガンの音はいいらいしい。
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この教会の特徴のひとつは、
クラブ室、教区ホール、実際の教会室という3つの教会ホールが連続し、
必要であれば分離できるようになっていていることだ。
可動式の間仕切りは電動モーターで動くそうだ。
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最後列からのカット。
祭壇がある北西の端のホールが、実際の聖域。
総計800席以上もある。
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雨の中で撮影したいまひとつな印象の外観。
晴れた青い空で、木々が鮮やかな緑がだったら印象が違ったことでしょう。
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3つに分割できる内部空間が外観にも現れています。

北欧18/オタニエミチャペル

ヘルシンキ郊外のオタニエミにアアルトの設計したフィンランド工科大学があり、
その中に小さな礼拝堂がある。
1957年に竣工。設計はレイッキ&カイヤ・シレン夫妻。
安藤忠雄さんが設計した「水の教会」を設計するにあたって、
このオタニエミチャペルを参考にしたと言われている。
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祭壇のガラス越しに緑の中に十字架が見える。
自然と一体となった素晴らしい祈りの空間。
「水の教会」の場合は水の中に十字架がある。
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木の架構が美しいが、
後ろのハイサイドからの光が強く、祭壇のガラスに映りこむのが気になる。
なぜ、そこにそんなに大きな窓をつけたんでしょうね?
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前庭越しに礼拝堂を見る。
大きなガラスは、礼拝堂の後方のハイサイドのもの。
夏を除くほとんどの季節は、北欧は太陽高度が低いため、
周りの木々で直射日光が入らないのかもしれません。
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前庭。
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塀のディテール。このラフな感じが良いですね。