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慈光院の刈り込み

建築家同士で古建築について話をしていると、
しばしば話題にあがるものに奈良の慈光院があります。
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僕が慈光院を訪れるのは今回がはじめて。
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お茶を頂きながら、広縁越しに遠くに見える山々と近景の庭。
確かに素晴らしく、説明は全くいりません。
ただ、中景に見える平野に建つ建物がかなり気になります。。。。
この風景が何かと問題になっていることは知っていましたが、
なぜ植栽でそれを隠さないのか・・・・(?)
桂離宮や無鄰菴など、京都では昔は遠くの山々が見えたが今は見えない、
という話はよく聞きます。当然木は成長するので、
実は今、私たちが見る風景はつくった当時とは違うのです。
木が高くなることで、周辺の高いビルが見えなくなるので、
まあそれはそれで良いのかと思っていましたが、
ここから見える植栽も含む風景が変わっていないことが重要であって、
その全く変わらないことがとてもエネルギーがいることなのだそうです。
つまり、この植栽の刈り込みこそが素晴らしいとのこと。
なるほど。。。。
そのようなお話を、見学した次の日に、竹原さんに教えていただきました。
まだまだ知らないことだらけです。。。。

「富津岬の別荘」FANTASTIC KITCHEN COMPETITION 2015受賞

MDSが設計した富津岬の別荘
FANTASTIC KITCHEN COMPETITION 2015を受賞しました。
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授賞式は事務所近くの南青山ミーレショールーム。
モダンリビングの下田編集長から「モダンリビング賞」をいただきました。
どうも有難うございました。
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授賞式の後は出席者の皆様と歓談。
さすがキッチンの賞だけに、目にも美しいオードブルの数々でした。

「つつじヶ丘の家」竣工検査

「つつじヶ丘の家」の竣工検査に行ってきました。
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家具と部屋の区別なく、たくさんの「家型」が連なる不思議な空間。。。。
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バスルームに差し込む光が美しい陰翳をつく出します。
若干の手直しがありますが、無事引き渡しができそうです。

明治神宮外苑「森のビアガーデン」

明治神宮外苑の森のビアガーデンに行ってきました。
スタッフの大沼さんが出産のために退社。ということで送別会です。
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幸いにも天気が良く、緑に囲まれた清々しい空の下でBBQ。
この時期のビアガーデンは、なかなか気持ちの良いものですね。
大沼さん、お疲れ様でした!

阿部勤さんの講評@東京理科大学

東京理科大学の全体講評会に阿部勤さんに来ていただきました。
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阿部さんが僕の担当した学生の作品にコメントしているところ。
やや僕の指導法に対する講評という感じでもありました。。。。
講評会の後はいつものように学生と懇親会。
その後、講師陣だけで近くのお店に場所を移して建築談義。
阿部さん、どうも有難うございました。

「I'm home. 」に「西谷の家」掲載

「I’m home. 」にMDSが設計した「西谷の家」が掲載されました。
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「西谷の家」はキッチン特集でメインに掲載されていますが、
収納特集の記事にもなっています。
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この家の特徴の土間キッチン。
玄関から入ってすぐのころに、コンクリートでつくったキッチンがあります。
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今回も角田編集長の拘りによる角田マジックのかかった写真が素晴らしいです。
発売されたばかりですので、書店に平積みされていると思います。
是非、お手にとってご覧になって下さい。

「LiVES」に「西谷の家」掲載

「LiVES」にMDSが設計した「西谷の家」が掲載されました。
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今回の特集は「キッチン」。
この時期、どの雑誌もキッチンの特集していますね。
一昔前は裏方にあったキッチンが、今や家のメインになりつつありますね。
これは現代の日本の住宅の特徴なのかもしれません。
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土間キッチンに様々な居場所が重層する「西谷の家」。
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生活感溢れる「LiVES」らしい誌面構成。
竣工写真とはまた違った、なかなか良い雰囲気です。
書店に平積みされていると思いますので、是非、ご覧になって下さい。

「キャベツ畑と家」の取材

雑誌「住まいの設計」の取材のため、「キャベツ畑と家」に行ってきました。
キャベツの大きく育ったこの時期を狙って伺いましたが、
今年も順調に育っていて安心しました(笑)!
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エントランスにあるベンチ。今やMDSの定番になりつつあります(笑)。
なかなか良い感じに使っていただいています。。。
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次号の「住まいの設計」はキッチン特集とのことで、
奥様にお食事、さらにはデザートまでつくっていただくことに。。。。
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そして、取材の後、ご馳走になりました。
帰りには、ご両親がつくられた立派なキャベツを手土産にいただき、
至れり尽くせりで、大変恐縮です。本当にどうも有難うございました!
とても使い勝手がよく、快適に暮らせているとご満足のご様子。
そんなお言葉を聞けてとてもうれしいです。

由布院・山荘無量塔

由布院に行ってきました。
ところで「湯」布院という文字も見たことがあるような気がして、
ちょっと調べてみると、、、市町村合併でいろいろ変遷があったようで、
盆地内は「由布院」、広域では「湯布院」のようですね。
ところで、由布院と言えばやはり御三家、
そのどこに泊まるべきかを考えるのが悩ましくもあり、楽しい時間。
お隣の別府と差別化して由布院をブランド化した老舗「亀の井別荘」、
後発にもかかわらず、御三家の地位に上り詰めた「山荘無量塔」、
どちらも気になりますが、悩んだ末に「現代性」という点で勝る後者に。
朝一の飛行機で大分空港へ着き、バスで1時間ほどで由布院、
そして、街を散歩しながらまず、「亀の井別荘」へ。
その敷地内の「湯の岳庵」で開店早々、人が少ないうちに昼食、
その後、「天井桟敷」でお茶をいただきました。
新緑が美しく、食事もおいしく、人気があることにうなずけました。
そして、チェックインの時間にあわせていよいよ「山荘無量塔」へ。
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少し中心部から離れていて、宿泊客以外はほとんどいないので、
むしろ御三家の中では最も立地が良いと言えるかもしれません。
到着すると、道端でお出迎えの副支配人に「森様でしょうか?」と訪ねられ、
その後、関連の売店、バー、美術館などのどこに行っても、
「森様、・・・・」と、必ず名前を先につけてお話が始まり、、、
感服すると同時に、どうして名前が分かるのかなと思いました。
やり過ぎとさり気なさのギリギリのラインを狙う事が、
一流の接客なのかもしれませんね。勉強になります。
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玄関の扉をくぐった先、外から入ると暗く感じる空間が広がり、
その突き当たりがこの風景。
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落ち着いた暗がりに、作り付けのベンチと暖炉が。
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こちらは民家を移築した茶寮柴扉洞。
この囲炉裏のあるスペースを取り巻くように個室が配置されいます。
我々は朝食はこちらでいただきました。
夕食はこちらの食事をお部屋で頂きました。
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天井を見上げると、民家の力強い木架構。
山荘無量塔の真骨頂は民家を移築し、モダンな旅館をつくること。
客室も民家の一軒家を現代の旅館として使いやすいようにアレンジしたもので、
代表的ないくつかの部屋を見せて頂きました。
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こちらは古民家を改装した「吉」というお部屋。
暖炉をつくり、北欧家具や李朝家具など、
オーナーが世界中から探してきたものが置いたりしています。
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私たちが泊まったお部屋はこちらの「暁」。
民家移築という手法でなく、それとは違った手法でということで、
10年くらい前に実験的につくられた部屋だったそうです。
とてもよく考えられていると思いましたが、強いて何かコメントするとすると、
リビングに面するテラスに直接行けないということぐらいでしょうか?
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宿泊客専用の談話室。とても心地よい空間です。
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天井を見上げると、ダイナミックな新旧の混じった架構。
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そして、こちらは「Tan’s bar」。
こちらも民家を改装した素晴らしい空間。
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正面の赤いスピーカーから、とても美しい音色が。
蕎麦処、美術館など併設されていて、
チェックイン後(チェックアウトまで。正確にはそれ以上)、
全く外に出ずに堪能しました。とても素晴らしい旅館でした。