• Archive

木とコンクリート。そして、石積み

僕が実行委員を務める建築家協会の建築セミナーで、
竹原義二さんにレクチャーをしていただくお願いするために、
大阪のご自宅に伺いました(正確には、伺わせていただきました)。
竣工は10年以上前になると思いますが、
タガヤサン、ウォールナットといった広葉樹と、
荒いコンクリートがつくり出す独特な空間が今でも新鮮です。
広葉樹は一般的に構造材として使われる杉や檜などの針葉樹と違って、
とても固く、施工が極めて難しいのですが、独特な木目や色が美しい。
そんな木とコンクリートの特殊な構造でつくられた家を、
是非とも拝見したい旨をお伝えして、念願が叶いました。
実際に訪れると、予想を遥かに超える空間が広がっていました。
写真や図面では伝わらない世界です。
素材の力を引き出した上で、複雑に外部と内部が混在する空間。
立体的な町家のような趣もありますが、
それとはまた違っているような・・・・・
あれこれ考えさせられてしまう空間でもありますが、
そんなことはどうでもよくなる心地の良い空間です。
感動しました!
その後、竹原さんの車に乗せていただき、事務所へ。
事務所を少しご案内していただいた後、昼食。
そこで、石積みのことや、慈光院の凄さなどなど、
とても面白いお話を拝聴させていただきました。
貴重なお時間を裂いていただきまして、
竹原さん、そして奥様、本当にどうも有難うございました。
お礼を言ってお別れした後、早速、話にあがった大阪城へ。
s-DSC07887.jpg
「あやをなす」石垣。
殿様に呼ばれて城に行く時と、お勤めを終えて帰る時とは、
石の見え方(見せ方)が違うとのこと。。。。
なるほど。
その当時に想いに馳せて見なければ、見えてこないものがあるんですね。
竹原さんは敢えてそれ以上、多くは語らず、、、流石、教育者です。
s-DSC07899.jpg
実際に行って見ると、よく分からないのですが(笑)、
お城に向かう時は(殿様の威厳を示す為に?)目に入ってくる石は巨石が多く、
s-DSC07894b.jpg
帰りは(落ち着いた気持ちで、ゆっくりと歩くので)、
どちらかというと凝ったものが多いような・・・・(?)
石積みも奥が深いんですね。
午前中は竹原さんの自邸の広葉樹とコンクリートがつくる圧倒的な空間。
そして、午後は石がつくり出す圧倒的な城壁。
素材の持つ力についてとても考えさせられる一日でした。

慈光院の刈り込み

建築家同士で古建築について話をしていると、
しばしば話題にあがるものに奈良の慈光院があります。
s-DSC07824.jpg
僕が慈光院を訪れるのは今回がはじめて。
DSC07855-s.jpg
お茶を頂きながら、広縁越しに遠くに見える山々と近景の庭。
確かに素晴らしく、説明は全くいりません。
ただ、中景に見える平野に建つ建物がかなり気になります。。。。
この風景が何かと問題になっていることは知っていましたが、
なぜ植栽でそれを隠さないのか・・・・(?)
桂離宮や無鄰菴など、京都では昔は遠くの山々が見えたが今は見えない、
という話はよく聞きます。当然木は成長するので、
実は今、私たちが見る風景はつくった当時とは違うのです。
木が高くなることで、周辺の高いビルが見えなくなるので、
まあそれはそれで良いのかと思っていましたが、
ここから見える植栽も含む風景が変わっていないことが重要であって、
その全く変わらないことがとてもエネルギーがいることなのだそうです。
つまり、この植栽の刈り込みこそが素晴らしいとのこと。
なるほど。。。。
そのようなお話を、見学した次の日に、竹原さんに教えていただきました。
まだまだ知らないことだらけです。。。。

「富津岬の別荘」FANTASTIC KITCHEN COMPETITION 2015受賞

MDSが設計した富津岬の別荘
FANTASTIC KITCHEN COMPETITION 2015を受賞しました。
P1010789-1.jpg
授賞式は事務所近くの南青山ミーレショールーム。
モダンリビングの下田編集長から「モダンリビング賞」をいただきました。
どうも有難うございました。
P1010783-1.jpg
授賞式の後は出席者の皆様と歓談。
さすがキッチンの賞だけに、目にも美しいオードブルの数々でした。

「つつじヶ丘の家」竣工検査

「つつじヶ丘の家」の竣工検査に行ってきました。
s-IMG_1793-i.jpg
家具と部屋の区別なく、たくさんの「家型」が連なる不思議な空間。。。。
s-IMG_1796-i.jpg
バスルームに差し込む光が美しい陰翳をつく出します。
若干の手直しがありますが、無事引き渡しができそうです。

明治神宮外苑「森のビアガーデン」

明治神宮外苑の森のビアガーデンに行ってきました。
スタッフの大沼さんが出産のために退社。ということで送別会です。
s-DSC07726.jpg
幸いにも天気が良く、緑に囲まれた清々しい空の下でBBQ。
この時期のビアガーデンは、なかなか気持ちの良いものですね。
大沼さん、お疲れ様でした!

阿部勤さんの講評@東京理科大学

東京理科大学の全体講評会に阿部勤さんに来ていただきました。
s-DSC07631.jpg
阿部さんが僕の担当した学生の作品にコメントしているところ。
やや僕の指導法に対する講評という感じでもありました。。。。
講評会の後はいつものように学生と懇親会。
その後、講師陣だけで近くのお店に場所を移して建築談義。
阿部さん、どうも有難うございました。

「I'm home. 」に「西谷の家」掲載

「I’m home. 」にMDSが設計した「西谷の家」が掲載されました。
ブログ15  I'm home no.76  001.jpg
「西谷の家」はキッチン特集でメインに掲載されていますが、
収納特集の記事にもなっています。
ブログ15  I'm home no.76  002.jpg
この家の特徴の土間キッチン。
玄関から入ってすぐのころに、コンクリートでつくったキッチンがあります。
ブログ15  I'm home no.76  004.jpg
今回も角田編集長の拘りによる角田マジックのかかった写真が素晴らしいです。
発売されたばかりですので、書店に平積みされていると思います。
是非、お手にとってご覧になって下さい。

「LiVES」に「西谷の家」掲載

「LiVES」にMDSが設計した「西谷の家」が掲載されました。
ブログ15 LiVES vol81 001.jpg
今回の特集は「キッチン」。
この時期、どの雑誌もキッチンの特集していますね。
一昔前は裏方にあったキッチンが、今や家のメインになりつつありますね。
これは現代の日本の住宅の特徴なのかもしれません。
ブログ15 LiVES vol81 002.jpg
土間キッチンに様々な居場所が重層する「西谷の家」。
ブログ15 LiVES vol81 003.jpg
生活感溢れる「LiVES」らしい誌面構成。
竣工写真とはまた違った、なかなか良い雰囲気です。
書店に平積みされていると思いますので、是非、ご覧になって下さい。

「キャベツ畑と家」の取材

雑誌「住まいの設計」の取材のため、「キャベツ畑と家」に行ってきました。
キャベツの大きく育ったこの時期を狙って伺いましたが、
今年も順調に育っていて安心しました(笑)!
s-DSC07562.jpg
エントランスにあるベンチ。今やMDSの定番になりつつあります(笑)。
なかなか良い感じに使っていただいています。。。
s-DSC07606.jpg
次号の「住まいの設計」はキッチン特集とのことで、
奥様にお食事、さらにはデザートまでつくっていただくことに。。。。
s-DSC07586.jpg
そして、取材の後、ご馳走になりました。
帰りには、ご両親がつくられた立派なキャベツを手土産にいただき、
至れり尽くせりで、大変恐縮です。本当にどうも有難うございました!
とても使い勝手がよく、快適に暮らせているとご満足のご様子。
そんなお言葉を聞けてとてもうれしいです。