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初夏の軽井沢

空調メーカーのピーエスの社長に誘われ、軽井沢へ。
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梅雨の時期の軽井沢ですが、この日は晴天。
緑に囲まれた別荘で開かれた少人数の小さな演奏にお呼ばれしました。
そして、その後で、気候、空調についてのディスカッション。。。
とても楽しいひと時でした。どうも有難うございました。
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お別れした後、夕食は「エンボカ」へ。
最近、事務所のすぐそばに青山店ができて知ったお店ですが、
軽井沢ではとても有名なお店のようですね。
予約で一杯でしたが、開店と同時に行ったので運良く入れました。
石釜で焼いた野菜とピッツァ、そして、ベルギービール。
どれもとても美味しくいただきました。。。

内田祥哉氏講演@JIA建築セミナー

僕が実行委員を務める建築家協会JIA建築セミナー。
本年度は東大名誉教授の内田祥哉先生のご講演から。
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戦後の日本建築の新しい時代を切り開いた内田先生。
御年90歳ですが、まだまだお元気。
戦後復興から現在まで半世紀を振り返る、冗談を交えた楽しい講演でした。
そして講演の最後に、
新しい技術に過信してはいけないというお話がありました。
オーギュスト・ペレのル・ランシーの教会
はRC打ち放しの最初の建物と言われていますが、
実はいろいろと問題(?)があったと。
一方、ル・ランシーと同時期にできたレンガ積みのストックホルム市庁舎。
ノーベル賞の授与式が行われることで知られるこちらの建物は、
レンガ積みの建物としては最高傑作にも関わらず、
(レンガ積みは古くさく、RCは新しいということで)
当時の建築界では全く見向きもされなかったとのこと。。。。
日本の古建築においても、
技術革新ととも、柱を細く細くと言っているうちに、
その限界を超えてしまったことが現在残っている建物の数でわかるとこと。
つまり、新しい技術に過信してはいけないということですね。
そして、最後のスライドは「100年もたせたければ100年もった建物に習え」と。
なるほど。。。。とても勉強になりました。

ポーゲンポールのショールーム@麻布

水廻り、冷蔵庫、壁紙などの高級メーカーが集うパーティーに招待され、
ドイツ老舗キッチンメーカー、ポーゲンポールのショールームに行ってきました。
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TVでおなじみのシェフ、マリオ・フリットリ氏の実演も。
ハイテンションのトークはこのような場では盛り上がりますね。
残念ながら、話をしている間に食べ損ねてしまいました。。。。

真鶴ハウス訪問

理科大の岩岡先生に真鶴ハウスをご案内していただきました。
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こちらが、テラスから見た風景。
手前が湯河原、奥が熱海とのこと。
コルビジェのカップマルタンになぞられえた感じです。。。。
計ってみると、モナコとカップマルタンの方が近いとのこと(笑)。
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土間が特徴的な不思議なプラン。
詳しくは、新建築住宅特集2月号で。
到着と同時に、写真奥の畳の部屋で、海風にあたりながら、
高安先生と有岡さんと早速、ビールで乾杯!
そして、あっという間に夕方に。。。
駅前のお店に場所を移して、初見先生と山名先生もそこから合流。
久しぶりに、飲み過ぎました。。。

AICAのカタログに「西谷の家」掲載

建材メーカーのAICAのカタログで、
MDSが設計した「西谷の家」が詳しく紹介されています。
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真白な表紙のデザインです。
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外壁仕上げのテクスチャーをボーダー状に変えています。
窓を絡めてボーダー状に目地を切ることによって、ひび割れの防止になるとともに、
目線のレベルでよく見える下部は比較的に高価な仕上げとして、
逆に、目線から遠い上部は安い仕上げとすることで、コストダウンを計っています。
というような話が詳しく書いてあります。。。。。

「志木の家」外壁仕上げの確認

「志木の家」の現場に行ってきました。
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仮囲いが外れた「志木の家」。
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外壁仕上げの確認です。いつもとは少し違うやり方で素材感を出しています。
工事監理者としてOKを出して、仮囲いを解体です。

木とコンクリート。そして、石積み

僕が実行委員を務める建築家協会の建築セミナーで、
竹原義二さんにレクチャーをしていただくお願いするために、
大阪のご自宅に伺いました(正確には、伺わせていただきました)。
竣工は10年以上前になると思いますが、
タガヤサン、ウォールナットといった広葉樹と、
荒いコンクリートがつくり出す独特な空間が今でも新鮮です。
広葉樹は一般的に構造材として使われる杉や檜などの針葉樹と違って、
とても固く、施工が極めて難しいのですが、独特な木目や色が美しい。
そんな木とコンクリートの特殊な構造でつくられた家を、
是非とも拝見したい旨をお伝えして、念願が叶いました。
実際に訪れると、予想を遥かに超える空間が広がっていました。
写真や図面では伝わらない世界です。
素材の力を引き出した上で、複雑に外部と内部が混在する空間。
立体的な町家のような趣もありますが、
それとはまた違っているような・・・・・
あれこれ考えさせられてしまう空間でもありますが、
そんなことはどうでもよくなる心地の良い空間です。
感動しました!
その後、竹原さんの車に乗せていただき、事務所へ。
事務所を少しご案内していただいた後、昼食。
そこで、石積みのことや、慈光院の凄さなどなど、
とても面白いお話を拝聴させていただきました。
貴重なお時間を裂いていただきまして、
竹原さん、そして奥様、本当にどうも有難うございました。
お礼を言ってお別れした後、早速、話にあがった大阪城へ。
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「あやをなす」石垣。
殿様に呼ばれて城に行く時と、お勤めを終えて帰る時とは、
石の見え方(見せ方)が違うとのこと。。。。
なるほど。
その当時に想いに馳せて見なければ、見えてこないものがあるんですね。
竹原さんは敢えてそれ以上、多くは語らず、、、流石、教育者です。
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実際に行って見ると、よく分からないのですが(笑)、
お城に向かう時は(殿様の威厳を示す為に?)目に入ってくる石は巨石が多く、
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帰りは(落ち着いた気持ちで、ゆっくりと歩くので)、
どちらかというと凝ったものが多いような・・・・(?)
石積みも奥が深いんですね。
午前中は竹原さんの自邸の広葉樹とコンクリートがつくる圧倒的な空間。
そして、午後は石がつくり出す圧倒的な城壁。
素材の持つ力についてとても考えさせられる一日でした。