アヴィニヨンから少し南下したところにあるアルル。
ローマ、エルサレムと並んでキリスト教の三大巡礼地、
サンティアゴ・デ・コンポステーラに向かう4つの巡礼路があって、
その起点がパリ、ヴェズレー、ル・ピュイ、そして最も南がアルルです。
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ところで、こちらのアルルの街角でさり気なく撮った写真、
よく見ると、壁はつぎはぎだらけで、汚れているし、縦樋を露出しているし、
歯抜けになったルーバーの鎧戸など、言葉だけではとても酷い風景となるはずが、
絵になるのですから・・・・・歴史が積み重なった凄みがあるのですね。
日本人は細かいことに気にし過ぎて(勿論、それが良い点もあるのすが・・・)、
大事なものを見落としている気もしますね。
そんなアルル旧市街は街そのものも魅力的なのですが、
この周辺は世界遺産クラスの建物はたくさんあって、
のんびりそれらを見ていると、全く先に進めなません。。。。
ということで、闘牛場も尻目にサントロフィーヌ修道院へ。
ここが巡礼路の起点の場所です。
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ゴシックとロマネスクが混在した不思議な回廊ですが、
むしろこの不明快さが、この修道院の歴史を感じさせる面白さがありますね。
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可愛らしい聖人が柱に彫り込まれています。
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美しい回廊の柱がつくる光と影。
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中庭から見た回廊。
そして、古建築や旧市街を堪能しつつ、ここで現代建築で一休み。
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アンリ・シリア二の古代アルル博物館へ行きました。
三角形の平面に規則正しい列柱と独立した壁による空間構成が明快です。
今回、南仏で立寄った唯一の現代建築です。
そして、アルルから少し北東に行ったところにあるモンマジュールへ。
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人と比べると、とても大きいことがわかりますね。
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修道院の回廊も見比べると全部違いますね。
当たり前ですが・・・