セナンクとシルヴァカンヌの途中は、美しい村々が点在しています。
自転車でツーリングしている集団にも出会いましたが、
ひとつひとつのんびり廻ると、一週間くらいはかかるかもしれません。
こちらは、猛スピードで駆け抜けていくことになってしたが、
本当はそういう感じがいいのでしょうね。。。。
セナンクの修道院から近いので観光バスで立寄る人も多く、
リュベロンで最も有名な村かもしれません。
丘の上にあるゴルドの街からの眺めも良いですが、
ゴルドを眺める方が美しいですね。
ゴルドから少し南に行ったところにという小さな村、ラコスト。
ラコストの見晴らしの良いカフェで撮ったボニュー。
プロヴァンスのガイドブックを見ると、必ず出ている、今、人気の村のようです。
ボニューの見晴らしの良いカフェからの眺めは最高。
左に小さく見えるのがラコストです。
ルトロネの近くでホテルを探している途中で、
たまたま修道院を改装したホテルを見つけました。
修道院を改装したホテルと言えば、
以前、ソットデムーラ設計のポルトガルのポサーダに泊まりましたが、
こちらは、もっと素朴な改装のようで値段もかなりリーズナブル。
回廊から隣りの教会が見えます。
修道院の雰囲気を残すインテリア。
眼下には赤い瓦屋根の連なる街並が眺められる最高の眺めです。
そして、日没が眺められ、、、
山(有名な山なのかな?)のシルエットが・・・美しい。
日が沈むと、コウモリの鳴く怪しいげな雰囲気に・・・
やや不気味な回廊を抜けて、その先にレストランがあります。
日本では絶対にあり得ない荘厳なゴシックのインテリアですが、
サービス・味はまあまあ(普通?)の値段相応のレストラン。
このような過去の遺産がヨーロッパにはゴロゴロしているのですから、贅沢な話です。
ポルトガルのポサーダ、スペインのパラドール、
それらは国が手助けしていますが、フランスはどうなんでしょうね。
このようなゴシックやロマネスクといった大きな建築だけでなく、
リュヴェロンの小さな村々は、本来であれば過疎の村となってしまうところを、
そこを逆手にとって「美しい小さな村」というブランドを与え、
観光資源にしてしまうフランス人のしたたかさに感服します。
ミシュランについても、★の信憑性はさておき、
ある指標にはなっていますし、お金を生んでいることは確かですから・・・
日本も世界に誇る埋もれている遺産は掘り起こし、
もっと古い建物の文化的価値をきちんと評価し直す必要がありますね。