二日目の早朝、レンタカーを借りるためにパリ東駅へ。
車でパリ郊外のアアルトのメゾンカレへ行き、
ブルゴーニュ経由で(いくつか見学して)、
ローザンヌまで一日で行くというのは、
そもそも無謀なスケジュールだったのですが、
ナビが着いてないなどのトラブル多発で、スタートから1時間遅れ。
天候も雨まじりとなってきて、いやな予感が・・・・・
久しぶりの左ハンドルのマニュアル車(フランスはATが高い)にもかかわず、
約束の時間がすでに過ぎていたので、猛スピードでメゾン・カレへ。
門からは建物は見えず、大きな木の中を緩くカーブした道をしばらく行くと、
斜面に沿った片流れ屋根の美しい住宅が見えてきます。
屋根の先端、雨水までもが完璧にデザインされています。
どこから見ても美しい佇まいです。
エントランスまわりも、圧倒的な完成度の工芸品のような佇まい。
事前に予約をすると、この空間を独占できます(ちょっと高額ですが・・・)。
大勢で行くのと違って、静かに空間を体験できる上に、
誰にも邪魔されずに思う存分写真を撮ることもできます。
天井も徹底にデザインされています。
完全にノックアウトされてしまうほどデザインされていて、
とても素晴らしいと思うと同時に、
どこか僕が目指す建築とは違うように思いました。
あらゆるディテールまでデザインされていているので、
それをひとつひとつ写真に撮っていると、すっかり時間を忘れてしまいました。。。
気がつくと、出発の予定時間を大幅にずれ込んでしまいました。
大慌てで、東へ、東へと車を走らせます。
畑の中に突如美しいヴェスレーの村が現れ、そこにロマネスクの教会があります。
12世紀に建てられたサント=マリー=マドレーヌ聖堂です。
二色の石を交互に積んだアーチの部分がロマネスクですが、
後陣のところは13世紀に改修されたゴシック様式とのこと。
ロマネスクというとルトロネのようなものをイメージしてしまいますが、
こんなに明るいロマネスク建築もあるのですね。
ヴェズレーの高台から眺めると、広大な畑がどこまでも続いています。
この時点で、スケジュールが大幅に遅れていたので、
軌道修正をすれば良かったのですが、
何も考えずに、少し北東のサントロフィーヌの修道院に行へ急ぎ、向かいました。
かなりのスピードで走りましたが、残念ながらギリギリ間に合わず、意気消沈。
天気もどんどん悪くなり、どんどん空も暗くなり、自然とスピードも遅くなり、
真っ暗な、雨の夜道を、慣れない左ハンドルで、国境越えです。最悪です。
クタクタになりながらようやくローザンヌについた時には、
もうすぐ日が変わるような時間になっていました。
部屋に着いたら、バタンキューです。。。。